*今回は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のエンディングを踏まえたうえで予想を立てるので、未見の方はご注意ください。
さて、具体的な予想に入る前に、先に免責事項を。
さて、具体的な予想に入る前に、先に免責事項を。
まず、ぼくはアメコミファンじゃないです。40数年の人生において、きちんと読んだのは、「ウォッチメン」と「Y: The Last Man」の2作しかない。日本の漫画で育ったせいか、アメコミ/グラフィック・ノベルは、絵に対して文字情報が多すぎてひどくアンバランスに感じてしまう。さらに、手書き風のフォントが、老眼にはきついのです。
そんなわけで、マーベルの原作はどれも読んでいません。だから、数え切れないほど出版されている原作を紐解きながら、「~のネタを使ってくるはず」なんて話はできません。
ただ、これまでにマーベル・スタジオが公開した19作品はすべて見ているし、他のスタジオが作ったアメコミ映画もほとんど見ている。なので、MCUやアメコミ映画に関してはそれなりに分かっているつもりです。
また、仕事の都合で、映画やテレビドラマなどを大量に見ているので、登場人物のアーキタイプ(典型)や物語のパターン/プロットに馴染みがあります。
さらに、ロンドンやアトランタ、ロサンゼルスでマーベル映画のセット取材をしているんですが、情報統制がしっかりしているため、「アベンジャーズ4」に関してはまったく知りません。だから、内部情報の類はまるでないのです。
つまり、職業としてハリウッド映画を頻繁に観ている人が、これまでのMCUを振り返りながら、次の展開を予想する、という軽いノリですので、気軽に楽しんでいただければ幸いです。
さて、「インフィニティ・ウォー」の詳細なストーリーはWikipediaにありますが、敵サノスの視点でみるとすごくシンプルです。
宝石好きの大男サノス ©Marvel Studios 2018 |
サノスの目的は、インフィニティ・ストーンという魔法の宝石を6つ集めて、自分の願いを叶えること。彼の願いとは、全宇宙の人口を半分にすることです。どうしてそんなことをしたいのか、映画のなかではきちんと説明されません。あるいは、説明されたのかもしれないけれど、印象に残ってません。映。大事なのは、この行為が宇宙のために必要だとサノスが頑なに信じており、そんな偉業を成し遂げられるのは俺様以外にいないと思い込んでいる点です。本人に悪いことをしている自覚はまったくなく、救世主のつもりなんですね。
話はそれますが、トム・ハンクス主演のロバート・ラングドン・シリーズ第3弾「インフェルノ」(16)の悪者も、人口爆発に歯止めをかけるために、殺人ウィルスを拡散しようとしていました。「地球の資源に限りがあるから、バイオテロで人口を抑制しよう」っていうこちらの悪者に関しては、手段こそ褒められたものじゃありませんが、その目的は理解できます。でも、サノスは無限に広がる宇宙で同じことをやろうとしているわけで、正直、意味が分からないです。自己陶酔型のサイコパス野郎ってところでしょうか。
さて崇高な目的に突き動かされたサノス様は、従順で優秀な部下たちを率いながら、こざかしい邪魔者たち(アベンジャーズのことです)を倒し、ついに6つの宝石を集めてしまいます。そして、「全宇宙の人口を半分にする」という願いをこめて、指をぱちんと鳴らす。すると、全宇宙の半数の人々が灰となって、消え去ります。願いを叶えたサノスが、晴れ晴れとした気持ちでどこかの夕陽を眺めて、物語は幕を閉じます。
さて、「アベンジャーズ4」について語るまえに、本作でサノスに殺された人たちを振り返ってみましょう。
サノスに殺された人たち
トリックスターのロキ |
番人ヘイムダル |
ウフーラじゃなくて、ネイティリでもなくて、ゴモラ |
ヴィジョン |
指パッチンで消滅したヒーローたち
ティチャラ/ブラックパンサー |
ピーター・パーカー/スパイダーマン |
スティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ |
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー |
サム・ウィルソン/ファルコン |
ワンダ・ワキシモフ/スカーレット・ウィッチ |
ピーター・クイル/スターロード |
ドラックス |
グルート(ロケットは生存) |
マンティス |
あとは、ニック・フューリーとマリア・ヒルが消滅してますね。
さらに、画面に映らなかったので安否が不明なキャラもたくさんいる。
さて、このエンディングにショックを受けている人がいるかもしれないけれど、ぼくは彼らのほぼ全員が「アベンジャーズ4」で復活を果たすと思っています。その理由はまた次に。
「アベンジャーズ4」のストーリーを大胆予想してみる(3:ようやく本題編)に続きます!
「アベンジャーズ4」のストーリーを大胆予想してみる(3:ようやく本題編)に続きます!